赤ちゃんに飲ませるビタミンK2シロップって何?

赤ちゃんが産まれたママにとっては聞き覚えのあるはずのビタミンK2シロップ。詳しい説明はないですが必ず出てくるワードですよね。
看護師さんがいつの間にか飲ませてくれてることがほとんどなのでK2シロップについて深く考えたことない人もいると思います。
実際これを飲んでどんな効果があるのか、なんのために飲むのかママは謎だらけ・・・
そこで、この記事ではママが意外と知らないビタミンK2シロップについてまとめていきます。
ビタミンK2シロップとは?
名前の通りビタミンKを補充するためのシロップです。透明で少しとろみがあります。冷蔵庫のような涼しいところに保管してください。
わたしは時期が冬だったので暖房が届かない所に保管していました。
ビタミンK2シロップの効果
さて、このビタミンK2シロップは何のために飲むのでしょうか。
それはビタミンK欠乏性出血症を防ぐため。
- ビタミンKには出血があった時に血液を固めて止める大切な働きがあるが赤ちゃんは不足しやすい
- ビタミンK不足になった赤ちゃんは、出血しやすい状態になり、とくに脳内での出血で命に関わることや、後遺症が残る場合もある
1980年まではこのビタミンK不足による脳内出血を起こした赤ちゃんは400人ほどいたけど、ビタミンK2シロップの投与を開始して10年後には激減したそう。
赤ちゃんはなぜビタミンK不足になりやすいのか
- 母乳にはビタミンKがあまり含まれていないから
- 産まれたばかりの赤ちゃんの腸内ではビタミンKを作り出すことができない
- 胎盤を通りにくいのでお母さんからもらえるビタミンKも少ない
赤ちゃんはビタミンKをもっている量が少ない上に、作り出すことができないので不足しやすいのです。
ビタミンK2シロップは何回飲ませる?
- 産まれた日
- 退院する日
- 1ヶ月健診の日
の3回に加えて退院後に生後3ヶ月までの間、週1ペースで与えるパターンもあります。
これは義務付けられてるわけではないですが、ビタミンK欠乏性出血症を予防するために推奨されています。
私の場合、3人の娘を産みましたが産後に家で自分でK2シロップをあげるのは末っ子が初めてでした。
K2シロップとは看護師さんがいつの間にか飲ませているものという印象だったので最初は少し驚きましたがどうやら産婦人科や地域によって違うらしい。
我が家はこの頃、転勤族で皆産まれた場所が違い納得です。それと、ミルクには母乳より多くビタミンKが含まれているので、授乳方法で回数が変わる場合もあるそうです。
ビタミンK2シロップの飲ませ方
生後3ヶ月までの間、K2シロップを与える場合は家でママやパパがやることになりますよね。・・・意外と最初は緊張するものです。
K2シロップを飲ませるにあたって、わたしが入院中に教えてもらったことを紹介しておきます。
[cat_stripe01]
- 小さいスプーンor哺乳瓶の乳首を使ってあげる
- 原液のままでも良いし、とろみがあるので白湯で薄めてもOK
- 機嫌の良い時ならいつあげてもOK
- 飲ませた後吐き戻しちゃってもそのままで(新しく飲ませる必要はない)
- 毎週決まった曜日にあげる
- 飲ませ忘れ3日くらいまでなら曜日を調整しなくてもいい(毎週月曜日にあげていて、水曜日に思い出して飲ませたら次はまた月曜日に飲ませる)
- あまりに飲まし忘れたら曜日を調整する(毎週月曜日にあげていて、土曜日に思い出して飲ませたら次から毎週土曜日に飲ませる)
- 飲まし忘れたからといって、一度に2回分与えるのはNG
- 授乳時にミルクや搾乳した母乳に混ぜるのはおすすめしない(飲み残す可能性があるから
) - 薄める場合は10mlくらいの量で(飲み残し防止のため)
[/cat_stripe01]
スプーンであげるのは意外と難しく、時間がかかるので哺乳瓶の乳首であげるのがおすすめです。
末っ子ちゃんは嫌がらずに上手に飲んでくれたので薄めず原液のまま与えました。
姉たちが興味津々に群がってくるので溢さないようにするためにも哺乳瓶の乳首が役立ちましたよ。
ビタミンK2シロップを購入する時の注意点
1ヶ月健診の後に処方箋をもらい残りのK2シロップを薬局で買うことになる方が多いと思います。
産院や小児科・総合病院の近くの薬局には置いてあることがほとんどですが、K2シロップを常備していない薬局もあるのであらかじめ電話で聞いてから行くと安心です。
ビタミンKは赤ちゃんを守るためにある
なんとな〜く聞いたことがあるだけで、今までは見たこともない物でしたが、調べてみるととても大事な物だと分かりました。
適切な使い方で、何か少しでも心配なことがあったら小児科などに相談して赤ちゃんの笑顔を守りましょう。
母乳をあげているママは積極的にビタミンKを摂るのもおすすめです。納豆はとくに多く含まれています。苦手な方は緑黄色野菜もおすすめですよ。